クルマ好き、それもイタ・フラ車が好きで買ってしまった人ならメカ的な事にも結構興味があるのではないでしょうか?
私もその一人で、所有しているクルマの構造を知るのが大好きです。
多少のトラブルなら、その症状から何処が悪いのかや何処をチェックすればいいのかくらいは長年乗り続けていれば分かるようになるものです。
水温が上がり過ぎてしまったらクーラントをチェックしたり、電動ファンが動いているか確認したり、動いていないならリレーやヒューズのチェック。
最後には直結で回してみるくらいの知識は当然あります。
その他にも長年の経験や人のトラブル報告から知識となっており、その場で応急処置をする事によって余程の事がない限りは自走不能のトラブルに遭う事は少なくなってきました。
実際、205GTI時代には数限りなく一人でクルマを押して助けを待つ、なんて事もよくあった(笑)のですが、405Mi16では自走不能は5年半で2回だけです。
でも基本的に自分でクルマを弄る事はこの何年かで激減し、プロのメカに任せるスタンスを取るようになってきました。
昔、S30Zなどに乗っていた時は、自分でミッションもエンジンも下ろしてバラすなんて事もよくやっていたのですが、結局は素人。
”分かっている”メカが的を得た整備を行ったクルマは本当に安心して楽しく乗れるものだが、自分で弄ったクルマには(私は)一抹の不安が付きまとう、どんなにチェックしたつもりでもボルトの締め忘れやらが時折あるものだ。
ウチの2台はあるディーラーに任せているが、専門ショップではなくディーラーなのは、そのメカに全幅の信頼を寄せているからで、なかなかディーラーには私達が好きなクルマを任せられるメカはいないのが実情だと思う、その点で私は近場にそういったディーラーがあった事はラッキーだと思っている。
そこのO工場長(現マネージャー)は大学生の時にはCITROËN CXを所有していたというツワモノで、『甲州街道で何回エンコしたかわからないよ』とサラッと言ってのける(笑)
当然、ハイドロシトロエンにも非常に強く、専門ショップ顔負けの知識と整備の腕を持っている。
最近では若いKメカに担当を変えて色々教えながら育てているようだ。
最近は修理と言うより部品交換屋っぽいディーラーが多い中で、この店は技術の伝承をキチンと行っている所に好感が持てる。
話しが逸れました(笑)
さて、ならばオーナーはメカに詳しくなければいけないのでしょうか?
答えは否、だと思います。
冒頭に書いた程度の知識を持ってさえいれば自走不能のトラブルに遭う確率はかなり低くなります、それに上記内容は応急処置程度なのでトラブルが完治する訳もなく、後にしっかりと点検整備する必要があります。
結局の所、自分のクルマで起こり易いトラブルは何なのかを知り、起こってしまった時にその対処はどうすればいいのか、程度で全然OKだと思うのです。
もちろん、自分でキッチリ直せる自信があるのならそれでも構いませんが、クルマの”程度”というものは、オーナーとメカが二人三脚で作り上げていくのが今の私の理想なんですよね。
ラテン車は乗って楽しいクルマが多いです、そんなクルマを所有するのなら、トラブルにビビって乗るのではなく、楽しく乗りたいし、そうでなければ所有している意味がなくなってしまうと言っても過言ではないと思います。
実は私もラテン車に乗り始めた当初は『壊れないかな?』とか『壊れたら修理代は高いのかな?』とか考えましたが、それではちっとも楽しく乗れなかったので考えるのはやめました(笑)
ゴムホースを全交換した100万コース以外、結局は一回の整備で50万コースなどは一度もなく、20〜30万程度がちょこちょこ来るって感じでしたね(爆)
でも5年も所有するとアップデートも一段落してきて、最近では本当に小さなトラブルしか出なくなっていますが。
こういったクルマには肩肘張らず、もっと気楽に乗って楽しむのが正しい乗り方なんじゃないかなぁと最近は思っています。
楽しい、に理屈は必要ないって事ですね(笑)
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